はじめに

あの子を見送ったあと、しばらくは何も手につかない時間が続きました。それでも数日が経つと、火葬や供養のこととは別に、事務的な手続きがいくつか必要になることに気づきました。役所への届け出や、加入していたサービスへの連絡などです。

悲しみの中で書類や窓口に向き合うのは、正直なところ気の重い時間でした。ただ、何が必要なのかを一度書き出してみると、思っていたより数は多くありませんでした。この記事では、犬と暮らしていた私が実際に行った手続きと、あとから知って確認したことを、順にまとめておきます。亡くなった直後、何から考えればよかったかについては、別の記事にも書いています。

霧のかかった静かな木立

見送ったあとに必要になる手続き

手続きには、大きく分けて二つの種類がありました。一つは、法律や制度で決められている届け出です。もう一つは、加入していたサービスや契約をどうするか、という手続きです。

前者は、犬と暮らしていた場合に関わってくるものが中心でした。猫の場合は、法律上の届け出という点では犬ほど多くありません。ただ、あとで触れるマイクロチップの登録については、犬も猫も共通で関わってきます。火葬や供養そのものの選び方は、火葬の種類をまとめた記事のほうに分けて書いています。

まず、私が実際に行った犬の届け出から順に見ていきます。

夜の野に立つ一本の木と月明かり

おわりに

事務手続きは、悲しみとは別のところにある、乾いた作業のように感じていました。けれど一つずつ済ませていくうちに、これも見送りの一部なのだと思うようになりました。書類の一枚一枚が、あの子がたしかにここにいたことの記録でもありました。

届け出を終えて窓口を出たとき、あの子と過ごした日々が制度の上でも一区切りついたようで、少しだけ静かな気持ちになったのを覚えています。手続きの細かい内容は自治体やサービスによって違うので、実際に進めるときは、必ずお住まいの自治体や契約先の公式情報で確認してみてください。この記事が、何から手をつければいいか分からないときの、見取り図のようなものになればと思います。